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はじめに
IDL の overplot の使い方は以下の通りで、plot()
に /overplot
キーワードを追加するだけです。
plt = plot(x, y, /buffer)
plt = plot(x, y, /buffer, /overplot)
ちなみに /buffer
はプロットした図を画面に表示させないということを意味しています。
プロットした図をその場で確認したい方は、 /buffer
を削除してください。
overplot の具体例
例として y = x^{2}
と y = 5x^{2}
を -12 <= x <= 12
の範囲で重ね書きしてみます。
以下のプログラムを拡張子 .pro のファイルとして IDL のパスが通っているフォルダに保存してください。
pro sample_overplot
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
; x [-12, 12] の範囲で
; y1 = x^2 と y2 = 5x^2 を重ね書きする
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
saveDirName = '~/Downloads/'
saveFileName = 'figure_sample_overplot.png'
x = dindgen(25, start = -12, increment = 1)
y1 = x^(2d)
y2 = 5 * x^(2d)
plt = plot(x, y1,$
; x
xtitle = 'x',$
xrange = [-15, 15],$
xtickvalues = [-15, -10, -5, 0, 5, 10, 15],$
xtickname = xtickvalues,$
xminor = 4,$
; y
ytitle = 'y',$
yrange = [0, 750],$
ytickvalues = [0, 250, 500, 750],$
ytickname = ytickvalues,$
yminor = 4,$
; title
title = '$y = x^{2}$ ( black ) and $y = 5x^{2}$ ( red )',$
; linestyle
linestyle = 0,$ ; solid line
thick = 1,$
color = 'black',$
; symbol
symbol = 'o',$
sym_size = 0,$
sym_color = 'black',$
sym_filled = 1,$
; font
font_size = 14,$
font_name = 'Helvetica',$
; option
/buffer)
plt = plot(x, y2,$
; linestyle
linestyle = 0,$ ; solid line
thick = 1,$
color = 'red',$
; option
/buffer,$
/overplot)
plt.save, saveDirName + saveFileName
end
dindgen(配列の要素数, start = 配列の初期値, increment = 配列の間隔)
で double 型の配列を作成しています。例えば、要素数10個の奇数配列を作成したければ、oddArray = dindgen(10, start = 1, increment = 2)
とすれば良いです。
plt.save, saveName
でプロットした図を保存しています。
今回は saveName
を saveDirName + saveFileName
に分けて書いていますが、分けずに書いてもOKです。
個人的には分けて書くことをお勧めします。
複数の図を別名で同じディレクトリに保存する時に、ディレクトリとファイル名を分けて書いておいたほうが分かりやすいと思いますので。
このプログラムを実行すると、ダウンロードフォルダに以下に示すような figuresampleoverplot.png という画像ファイルが保存されます。
おわりに & 参考資料
この先には、左の軸と右の軸が異なる量をプロットする方法や、errorplot
による誤差棒付きのプロット、などの応用編が待ち構えています。
応用編についても記事を書いていますので、公開するまで少々お待ちください。
idl の plot についての基本については、idl plot にまとめていますので、ご覧いただければ幸いです。
本記事は下記の資料を参考にして作成しました。
お勧め参考書は以下の書籍です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました:)
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